東京物語・・・若さ故・・・予感 | 「アンチカリスマ」の徒然なるままに・・・

東京物語・・・若さ故・・・予感

先にアパートを借りたのは彼女の方だった。周りに生産緑地が広がる練馬区の安アパート。週末(ウチらの業界では日曜ではないが)は、通い夫状態だった。

半畳程の小さなキッチンで作ってくれる料理は美味しかったが、それより、一緒にいられる嬉しさの方が大きかった。

銭湯のオバちゃんとも仲良くなり、すっかり若夫婦のような気分になってた。その後の波乱を予想だにせず、有頂天だったのだ。


当時、同じ専門学校の同級生が、彼女にちょっかいを出していた。事もあろうに、彼女と同じ店に勤めて・・・。時間的に、自分の立場は弱かった。そいつは毎日彼女と一緒の職場。彼女の気持ちは揺れていたのだろう。月日が経過するにしたがい、マンネリになってきていたのかもしれない・・・。